注釈集

順不同


注−4

「サポートが頼りにならなかった」エピソードは多々ありますが、中でも印象に残っているお話を以下に書きます。


インターネットの利用を始めた当時、***と*****の二つのプロバイダを使っていました。従量制を選択していたので大したコスト増にならなかったからです。
どちらも、契約者向けに無料のWEB用ディレクトリを提供していて、私は両方にページを乗せていました。

事件は*****のWEBディレクトリで起きました。ホームページの最上部に置いたタイトル代わりの画像が壊れてしまうというトラブルに見舞われたのです。
WOWOWのスクランブル画面をスチルにしたような画像になってしまいます。

私のコンピューターの不具合かと思って、履歴やキャッシュをクリアして見てみましたが同じです。
コンピューターを再起動しても変わりません。

弟に電話して、彼のコンピューターからアクセスしてもらいましたが、やはり「壊れて」見えると言います。

FTPやTELNETから、画像をアップデートすると一時的には直るのですが、半日もすると、また壊れてしまいます。

サーバー側の問題としか思えず、オリジナル画像を上書きした後(今思うと、これが失敗だったかも)サポートにメールしました。
二時間ほどして来た返事は、案の定「ブラウザの不具合」=「私のせい」でした。
「問い合わせの当該ホームページを閲覧しましたが、画像は正常です。」当たり前だってばさ!!今し方、オリジナルで上書きしたばかりだもの。

この返事を受けて、サポートに頼るのは完全に諦めました。


もとより当てにはしていたわけではありません。なぜかといえば、少し前、見たくないものを見てしまっていたからです。  詳しくは以下に、、


サーバーコンピューターのサブディレクトリを、契約者に一つずつ割り当てるかたちで、無料WEB用ディレクトリは供給されていました。
ところが、このディレクトリ構造は丸裸でした。

コンテンツの登録や設定をするために、FTPやTELNETで自分のディレクトリにアクセスする課程で、親ディレクトリの下位に、自分の分だけではなく他の契約者のディレクトリまでもが表示されました!。
しかも、移動(チェンジディレクトリ)が可能でした!!。さらに、ファイルのコピーまでできました!!!。

もう時効でしょうから告白しますが、他人のディレクトリからcgiプログラムをダウンして使ってみたこともあります。虫食いで動作しませんでしたが。
実行のみが許されるべきプログラムファイルが読めてしまったのです。ことによると上書きも可能だったかもしれません。もちろん試してはいませんが。
上書きが出来るとなると事は深刻です。ファイルの所有権は最後の更新をした者が握るからです。他者によるファイルの乗っ取りが可能。背筋が凍ります!!

ls -l をとってみればハッキリと確認がとれますが、悪意のない第三者である私にとって、それ以上の詮索は無意味でした。

全て承知の上で、契約者個々のディレクトリの管理を契約者自身に委ねていたとしたらタチの悪い手抜きです。
有効な援助措置も受けられず、ろくに告知もされず、ディレクトリを丸投げされた契約者は、供給側を信頼しきっているがゆえに必要な作業を行わないかもしれません。
無防備なファイルやディレクトリが第三者の目に晒される事態を招来するのは分かり切っています。

無料のサービスまでは手が回らなかったというアリバイは持ち出さないでしょう。不在だったのは「彼等が備えるべきプロとしての素養」だったことになって、藪を突くに等しいからです。
サーバーを公開する以上、保護モードは最優先事項で、手不足などを理由に後回しにすべきではなく、また、相応の知識と技量があれば、プログラムを使って自動でパーミッションを設定するなり、不正なアクセスを通さぬ構造にするなり、いくらでも対処できたはずです。
私はシロートですから断言は出来ませんが、恐らく大した手間ではありません。クロートなら容易に果たせる義務まで不在だったとは頷けぬ言い分です。

結果として「ファイルを含むディレクトリの保護を契約者自身に委ねる」という「怠慢」をしでかしてしまった。
その理由は「解っていなかったから、適正な保護を施そうにも出来なかった」
好意的な観測ですが、これが真相でしょう。

確信犯のサボりでもなく、人手も足りていた、つまり、「素養というより、むしろ、資質の問題」に帰着します。

いずれにしても「お客さん」への配慮は皆無です。

こんな案配ではサポートも頼りになる道理がありません。

「画像ファイルぶっ壊れ事件」後、早々にraidwayに乗り換えて、*****との契約を切りました。


ちなみに、サーバーディレクトリに登録してある画像ファイルが壊れて見える事故は、今でもたまにあります。

ファイルのフォーマットはJPEGやGIFですが、いずれも圧縮がかかっています。特にJPEGは高い圧縮が掛かっていてLHAやZIP等のツールに通してもサイズが殆ど変わりません。
BMPやWMFならば作業の課程で欠落が生じても、巨大なジグソーパズルの何十万、何百万というピースの中の二つ三つが空隙になっただけで済みます。
ところがJPEGやGIFはそうはいかないのです。
圧縮展開のキーとなる情報が失われた場合、その影響は他のメタなデータの比ではありません。即ち、画像ファイルの破損です。

転送時のトラブルやサーバー側での問題ではなく、クライアント側に原因があることが多いのは確かです。
しかし、サーバー上のファイルそのものが破壊されているケースも少なくはありません。読むだけではファイルが壊れるはずがないので、これは間違いなくファイルハンドリングの課程で上書きがなされた結果です。
この場合、オリジナルを上書きすれば、100%復帰します。

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注−1


これは「成功と挫折」の分かれ目ですので、くどいようですが重ねて書きます。

本やネットで容易に見つかる知識を覚える必要はありません。
忘れたらまた調べればよいのです。容易に見つかる知識は、何度でも容易に見つかるのですから。
あらゆるメディアに情報の溢れる現代、百科事典を頭に仕込むのは愚かです。
また、丸暗記で得た知識は、記憶の引き出しを徒に占有するだけで、おおよそ実作業の役には立ちませんし、 忘れたくなくても忘れてしまいます。

一方、理解を積み上げて身に付けた知識は忘れたくても忘れられません。


「趣味は取り組みそのものが成果」確かにその通りでしょう。しかし、「完遂」と「挫折」は等しくありません。

この差にあてがう定規の目盛り幅が人によって多少は異なる現実を私は否定しません。

しかし、プライオリティーを握るキーは「やる気」です。

自宅サーバーなんてチョロいモンです。先輩達が付けてくれた道を間違わないように辿ればよいのです。ただ、とっかかりが厄介にみえるだけです。

私はこのページを読むであろう多くの人たちと同じくシロートです。それでも自宅サーバーを構築できました。だから、誰にでも出来るはずです。

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注−3

二十年前のある夜、21MhzバンドにDX(遠距離局、珍局)がQRVするとの情報を得て、ヘッドフォンをかけてリグにかじりついているとき、傍らの電話が鳴りました。

このとき、一週間後にAから同じ質問が来るのを私は予期していました、、

一週間後、Aから電話、、。

これが、以降、少なくとも三回は繰り返されます。


二十年前のある日、注文の花束を作っている最中に店の電話が鳴りました。

このとき、一週間後にBから同じ質問が来るのを私は予期していました、、

一週間後、Bから電話、、。

これが、以降、少なくとも三回は繰り返されます。


私もシロートですが、彼らより少しは詳しいので、この手の質問はよく受けました。その度に上述のルーティンの繰り返しになりました。
この繰り返しが延々と続くかといえば、そうでもなく、一月もすると電話は途絶えます。
「解った」のではなく、「諦め」てしまったことが、後から訊いて分かりました。

「解ろう」としないから、この様なことが起きます。煮詰まったら、また、訊けばよいと思っているので、堂々巡りから抜け出せません。

彼らにとっての私の様な存在が、私にはいませんでした。

超初心者の段階が短く済んだのは、そのせいだと思っています。

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注−6

何を言っているのか解らないと仰る方もいるでしょう。参考のため、以下に模式的な表を載せておきます。

品質 ランク1 ランク2 ランク3 ランク5 ランク6
青山  500円  400円  300円  200円  なし*1
他市場  なし*2  500円  400円  300円  200円

*1−このランクの品物は青山市場には出荷がない
*2−このランクの品物は他市場には出荷されない

このような話をしても花き業界に馴染みのない方には信じてもらえないでしょう。
いや、青山市場で仕入れた経験がなければ、花屋さんでも信じないと思います。実際、他市場で仕入れている同業者数人に話しましたが、誰も信じませんでした。
それどころか、青山市場でしか仕入れたことのない花屋さんの中にも、この事実に気付いていない人がいました。

プロセスは単純です

  • 上位ページの本文中に「過渡的な供給過剰」と書きました。その原因は何でしょう?

  • 発端は「過渡的な供給不足」です。
    青山の売参人は上品に飢えていました。相対的に荷の薄い上品を高値まで競り上げます。

  • 「青山は上品が高値で売れる」この評判が荷を引き寄せます。
    集まった荷が良品を求める新たな売参人を呼びよせます。
    この循環で青山市場への良品の一極集中が加速します。

  • そして「その日」がやってきます。恒久的売り手市場が買い手市場に変貌するのです。

  • 荷が集まりすぎて、さしも名うての売参人達にも食い切れなくなります。 需要が追っつかなくなるのです。
    この背景には買い手を取り巻く実勢の変容があったかもしれません。
    また、供給は容易に増加しても、需要の膨らみには限界があります。
    なにやらネズミ講の末路のようですが、これが、つまり「過渡的な供給過剰」です。

  • 長年掛けて培われた「天下の青山」のブランドが壁となって、この偏りは中々解消されません。

  • このような状況下でも競売の仕組みは需給の妥協点を価格に反映する機能を忠実に果たします。
    結果、落札値が他市場の同等品のそれより1ランク(場合によっては2.3ランク)下方へシフトしてしまうのです。

  • 結局、青山が世田谷市場に統合参入するまで、受給バランスの揺らぎは収まり切らずに残りました。
  • 目を瞑って仕入れても超一流で固めた品揃えが出来る。真偽にかかわらず「高い」と敬遠されている限り、相場を引き上げる要因となる売参人数増加の恐れもない。
    この絵に描いたような天恵をドブに蹴落とすような真似をする謂われが何処にあろうか。それが暗黙の合意でした。

    市場や生産者は、たまったものではありません。しかし、仮に聖人君子が現れて真相を暴露したとしても、誰にも信じてもらえず、どのみち事態は変わらなかったでしょう。

    「マブネタ市場」では上物が割安になる。これは生花や園芸に限らず生鮮品業界全てに当てはまる傾向です。
    特に果物市場では顕著だそうです。築地で長年、食料品卸売業を営んでいた父によく聞かされました。

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    注−5

    一売参人に過ぎなかった筆者が、青山市場の事業内容や社史を、このような場に記すのは、適当ではないと思います。
    従って、以下の数行に止めます。

    他の二市場と統合して世田谷花き市場に参入するまで、青山市場は東名高速用賀インターチェンジ脇の環状八号線沿いにありました。
    その名の通り、最初は青山にありましたが、何度か移転を重ねて上記の場所に落ち着きました。

    青山市場の主要株主は第一園芸と三井不動産。第一園芸は三井不動産の関連会社(子会社という言い方をする人もいます)。

    詳しく知りたい方は検索エンジンで探して下さい。

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    注−7

    筆者が花き栽培に於ける植物ホルモンの使用について関心を持つようになったのは、店でのシクラメンの扱い量が増えてきた1970年頃です。
    シクラメンを含む桜草科の植物は、ジベレリンが劇的に効く事で知られていますが、当時は用法用量のノウハウが未だ貧弱で、極端にライフの短い製品が結構出回っていました。
    サイトカイニンの一種で分枝を促すベンジルアミノプリンもシクラメン栽培に使われますが、これも過度に施すと株が疲弊します。

    筆者は「植物ホルモンの使用は許容されるべき」だと考えますが、もちろん適正に施されることが条件です。

    また、末端の流通当事者である園芸屋さんや花屋、一般消費者に向けて、薬剤使用の由や事後の管理法について明示して頂きたいと思います。

    上滑りの誹りを免れないかも知れませんが、以下に植物ホルモンについてダイジェストを記しておきます。


    植物ホルモン

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